中央区子ども子育て会議、もちろんですが新年度になっても議論が進んでいます。5月、6月に開催された第一回・第二回会議の様子をレポートします。

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以前の投稿(H25年度第一回第二回第三回のレポートと解説記事)ならびに
中央区HPの公開情報もあわせてごらんください → H26年度 第一回会議の資料・議事録 第二回会議の資料・議事録

今年度は、第一回で需要量の数字を固めて、第二回でそれに対する確保方策について検討する、という流れで進んでいます。

1. 保育園

事業計画は日本橋・京橋・月島 の3地域に分けて検討していますが、実は日本橋地域がいちばん保育園事情は逼迫しています。人口増加率が高い上に、保育園を作ることができる物件の供給が限られるのも悩みどころです。月島地域(月島・勝どき・晴海)も人口増加率はかなりのものですが、大規模開発のマンション内に保育園開設ができるので、場所の心配は少ないです。

国の方針で「平成29年度に待機児童ゼロ」というのが必達目標として掲げられています。これに対応するために、日本橋地域だけで平成27年度に2園、28年度に4園、29・30年度にも1園ずつの認可保育園の開園が確保方策として提示されました。中央区全体では計15園の予定。これを受けて早速保育園事業者の募集がかかりましたね。

認可保育園を中心に、小規模保育、保育ママ、事業所内保育施設の区民枠設置、などの確保策とあわせて、いまは片働きだが共働きを希望する家庭も数に入れた需要量の見込みに対して待機児童ゼロを目指す計画となっています。

2. 学童保育/プレディ

子どもが増えれば学童保育も足りなくなります。こちらについては打てる手は限られていて、児童館で運営する学童保育は場所がないので定員は少しだけしか増やすことはできず、残りはみんなプレディで受け入れるという方針です。致し方ないですね。

その代わりプレディの開設時間が延長され、8:30~19:30まで(学童と同じレベル)とする計画です。これに伴い延長の時間は学童と同じく延長料金を支払うことになります。

3. その他の事業

病児・病後児保育は中央区の場合3箇所で実施していますが、これは現状維持です。増やすのはなかなか難しいですしね。現状の利用状況と需要量予測をみても、足りなくなるということはないという見通しです。月島地区は将来足りなくなる可能性があるけれども、聖路加は定員に余裕がある見込みなので、そう遠くもないので地域間でカバーしましょうという計画です。

私から提案したのは、病児保育のベビーシッター等(NPO法人フローレンスが提供するサービスなど)の訪問型サービスに対する利用補助金の制度を作ってほしいという点です。同様の補助金は東京23区では千代田区・渋谷区・杉並区・足立区ですでに導入されています。訪問型サービスには、100%対応を保証してくれていたり、病気のこどもを連れ回さなくてよいというメリットもあるものの、どうしても利用料金が高くなります。区の病児保育が予約で埋まっている時の逃げ場にもなるし、保護者としては選択肢があるに越したことはないので、こちらも利用しやすくなるといいですしね。

と提案したところ、区の担当課長の返答はゴニョゴニョしてよく分からなかった(苦笑。根回ししてたのに…)のですが、まあ検討はするとのことでしたので引き続きフォローしたいと思っています。

4. 感想

子育て世代の人口流入が継続する中央区ですが、ニーズ調査と人口推計に基づいて需要量を見込み、それに対応する確保策を検討することにより、これまでの「ちょっと作る→まだ足りない→また作る→(ループ)」の漸進的な保育園設置からは一線を画した計画ができてきているのではないかと思います。もちろん今後実態に合わせてモニターしていく必要はありますが、待機児童ゼロに向かってやれることはやっていると言えるのではないでしょうか。

引き続きご意見などありましたらお問い合わせフォームからお願いします。